
ジンジャーは「台所の神の申し子」
「生姜」のこと、ただの薬味だと思っていませんか?(もしくは、ガリ?)
ジンジャーは紀元前から世界中で愛され、料理人たちから「台所の神の申し子」と崇められてきた最強のスパイスなんです!
爽快な香りとピリリとした刺激、お肉や魚の臭み消しにも効果抜群!
風邪の特効薬など生薬としても身近で、そして、なによりジンジャーのもつ成分効果は
圧倒的な美容&健康効果を誇ります!
まさに、”暮らしに欠かせない万能スパイス”
この記事では
あなたの食卓と健康・美容を激変させる「ジンジャーのすべて」を徹底解説します!
(※この記事は約3分で読み終わります)
この記事を読むと…
- 料理の腕がワンランクアップ!家族も笑顔に! 使いこなし術がわかる!
- いつも使い切れずに余らせちゃう…。 保存法や使い方のコツがわかる!
- ジンジャーの独自成分と効果・効能、美容&健康への取り入れ方がわかる!
- スパイスのプロがおすすめする! 厳選5アイテムで日常をさらに優雅に!
筆者紹介
🌶️エスビー食品公認資格『スパイス&ハーブ検定』1級ホルダー
🌿レストラン&バーで15年勤務
🌿もちろん、好きなドリンクは「モスコミュール」
もくじ
(気になる項目へジャンプしてお読みいただいても◎💡)
ジンジャーとは

▲(左上から時計回りに)根・茎、スライス、パウダー、葉(地上部分は細長く成長)、砂糖漬け
日本では『ショウガ』の名で古くから親しまれ、四季を彩るスパイスです。
甘くすがすがしい柑橘系の爽やかな香りとウッディな風味、ピリリとした辛味と刺激味が特徴。
(主に利用するのは黄色の根茎の部分)
肉・魚など素材の臭み消し、薬味、菓子類、ドリンク類など風味付けから
夏には味噌で生食・寒い冬にはすり下ろして風邪薬のかわりにも(カレー粉やチャツネの原料にも使用🍛)
化粧品から健康サプリまで、幅広く活躍する万能スパイスなのです。
【DATE】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学名 | Zingiber officinale |
| 科名 | ショウガ科 / 多年草 |
| 別名 | ショウガ、生薑、乾薑(しょうきょう・かんきょう)、はじかみ、ジンジャー・ルート |
| 原産地 | 熱帯アジア、インド |
| 利用部位 | 根茎、葉 |
| 草丈 | 60cm~1m |
| 用途 | 料理、お茶、薬用、美容・健康など |
| 効能 | 血行促進、鎮吐、殺菌、健胃、発汗、風邪の症状緩和、鎮痛、代謝促進、脂肪分解、冷え性改善など |
| 保存法 | 乾燥、漬けもの |
ポイント
妊娠中でもジンジャーを食品として摂取するのは問題はありません。
適量(1日に5〜10g程度)であればつわりの緩和や冷え性改善に効果が期待できます。
ただし、サプリなどでの大量摂取は避け、つわり用の漢方薬を服用している場合など、飲み合わせには十分に注意しましょう。
また、摂取量の1日の適正量は1日10gを目安に!
(多く摂りすぎると胃腸を荒らし、腹痛、肌荒れを引き起こしてしまう可能性があります)
【植物の特徴】
ジンジャーの原産地は熱帯アジア。高温多湿な気候を好みます。
葉は高さ60~90cm程度に生長します。根茎は薄黄色で繊維質。(ターメリックやカルダモンと同じショウガ科です)
日当たりが良く、保湿性のある場所が◎
低温と乾燥には注意してください!
(九州南部や沖縄を除き、日本ではほぼ開花しません)
ジンジャーの種類と分類

【出典:岩下食品】(左)
ジンジャーは大きく以下の3つに分類されます。
- 新生姜
収穫したばかりの根茎。
肉質がみずみずしくやわらかく、辛みも穏やか。
そのまま食べたり、寿司のガリなど甘酢漬けに。
(岩下の新生姜キャラクターの『イワシカくん』、キュートですよね) - 老成(ひね)生姜
収穫後に貯蔵して翌年に出回る根しょうが。
かたく繊維質で、辛みが強く肉・魚の生臭さを除くのに最適。
日本で流通しているのはほとんどがこれです。 - 葉生姜
葉がついた状態で出荷されるしょうがの総称。
若く細い芽しょうがは「筆しょうが」「はじかみ」と呼ばれ、甘酢に漬けて焼き魚の付け合わせなどに。
ジンジャーの「熱」のメカニズム!~科学で理解する~

ジンジャーの効能は、その成分変化を知ることで最大限に引き出せます!
- 主な成分
根茎の辛みはジンゲロール、ショウガオール、ジンゲロンの3種に由来。
いずれも新陳代謝を高め、殺菌作用があります。
また、香り成分のシネオールには食欲増進作用も! - 成分の変化
- ジンゲロール(生)
爽やかな香りと殺菌作用が特徴。
⇒新陳代謝を高めます。 - ショウガオール(加熱・乾燥)
ジンゲロールが加熱・乾燥されることにより生まれる、体を芯から温める成分。
⇒冷え対策や血行促進の要です。
- ジンゲロール(生)
乾燥ショウガの秘密💡
乾燥させることで、生の辛み成分である『ジンゲロール』が水分を失い
より強力な血行促進・温め効果を持つ『ショウガオール』へと変化!
…なので、冷え性の方は「ドライジンジャー」や「加熱した生姜」がおすすめです。
熱によって辛味成分が揮発・分解され、刺激が和らぐので
「長く加熱するほど辛味がマイルドになる」
この性質を知れば、料理の仕上がりが格段に変わります!!
プロの使い分け!~料理での活用術~
ここでは、「フレッシュ」と「ドライ」の特徴とポイントを抑えておきましょう!
●フレッシュ(生)
日本やアジア諸国で人気!
薄くスライスしたものや、細切り、すりおろしたものを使用します。
- 用途: アジのたたきや冷奴の薬味、肉・魚の臭み消し(豚の生姜焼き、煮魚)、中華の炒めものなど。
皮のすぐ下に香りが詰まっているため、使う直前に皮をむくのが鉄則!
●パウダー
欧米で長い間好まれており、焼き菓子や飲み物の風味付けに。
クリスマスの飾り付けで大人気のジンジャーブレットなどが有名!
- 用途: ジンジャークッキー、ジンジャーブレッド、ケーキ、ジンジャーエール。
ドライはフレッシュより辛味が強く、コク出しに最適!
砂糖やハチミツ、チャイとの相性抜群です!
ジンジャーと相性のよい食べ物🐷🐟️
- カボチャ・コールスロー
カポチャスープのベースとしてタマネギと一緒に炒める
おろした生ショウガをアジア風コールスローに - マンゴー・洋ナシ
マンゴープリンに少量加える
生ショウガの薄切りを洋ナシと一緒にゆでると風味豊かに - 豚肉
じっくり煮る際に、薄切りを加えると脂っこさがシュッと消える - 魚
煮込んだり蒸す際に、せん切りにしたショウガを斜め薄切りにカット
ポロネギやネギと合わせると◎ - 焼き菓子
キャロットケーキ、レモンケーキ、ココナッツ、ダークチョコレートクッキーに粉ショウガをトッピング
甘さを引き立たせ、良いアクセントに
【風味を引き出すコツおさらい💡】
●複雑な風味を保つには、使う直前に皮をむく!
⇒皮を剥くことで細胞壁が崩れ、香りの良い精油が揮発するため
●ショウガ特有の辛味をおだやかに!
⇒加熱すると、ジンゲロールとショウガオールが分解され、マイルドなジンゲロンに変化
長く加熱するほど、スパイシーな辛みはどんどん穏やかに
【完全保存版】ジンジャーを最後まで使い切るコツ!

「煮魚を作るためにスーパーで買ったジンジャー。半分以上も残っちゃった…。」
使い切れずに冷蔵庫の中で芽を出させていませんか…?🌱
そんなあなたに朗報です!
【保存法の極意】
キッチンペーパーで包んで冷蔵、
あるいはスライスして冷凍保存を徹底しましょう!
【応用編】
- ジンジャーティー
料理で余った皮を利用!
紅茶の茶葉とジンジャーの皮をポットに入れ、熱湯を注いで2〜3分待つだけ!
ピリッとした辛味が特徴です。風邪の予防や冷え性対策、吐き気を抑える効果も。
レモンやハチミツで格段に飲みやすくなりますのでぜひお試しあれ💡 - ショウガ湯
すりおろしたショウガに砂糖を加え、片栗粉でとろみをつければ風邪の特効薬に。
こちらもお好みでレモン汁をどうぞ🍋 - ショウガ糖
新ショウガを厚めにカット。
砂糖で柔らかくなるまでじっくり煮て、冷ましたらグラニュー糖をまぶして乾かせば完成です!
ジンジャーティーとの相性もバツグン! - 植える!
これは楽しい最終手段です。土に植えてみましょう。
数日もすれば立派な芽&葉が。真っすぐ伸びる葉は観葉植物としてもピッタリ。
うまく育てれば、たくさんの自家製ジンジャー収穫も夢じゃありません!☺️
(土を乾燥させないようにご注意を!)
ジンジャーの美容&健康活用法!

昔から薬用、漢方として重宝されてきたジンジャー。
冷え性対策や風邪予防だけじゃない!実は…こんな素敵な美容&健康効果が期待できるのです!
美容効果✨️
血行促進や代謝の向上などの効果や、最近ではアンチエイジングとしての効果も。
ジンジャーを日常的に摂取することで、お肌のケアや、若さを保つ美容効果を得られると注目されています!
✨️【血行促進による代謝アップとスキンケア】
ジンジャーには血管を広げて血行を促す作用があり、身体の芯から温めることで基礎代謝を大きく高めてくれます。
基礎代謝が高まることで、肌の隅々まで栄養を行き渡り「ハリと潤いに満ちた、ぷるるんとした健康的な素肌」を保つことが可能となります!
また、ジンジャーに含まれる豊富なカリウムが余分な水分の排出をサポートしてくれるので、デトックス効果でむくみを解消し、「すっきりとした透明感のある肌」へと導いてくれるのです。
✨️【抗酸化作用によるエイジングケア】
生姜は、肌の老化を加速させる「活性酸素」の発生を抑える優れた抗酸化作用を持っています。
年齢やストレスによって増える活性酸素は、細胞の再生を妨げ、シワやシミの原因となりますが、ジンジャーに含まれるジンゲロールなどの成分が身体の「サビ」を防いでくれます。
日々の食生活に取り入れることで、細胞の健やかな再生を促し、年齢を感じさせない若々しい肌をキープしてくれるので、エイジングケアとして高い効果が期待できます。
✨️【代謝向上と脂肪燃焼のサポート】
ショウガオールやジンゲロールには新陳代謝を高める働きがあり、脂肪燃焼を効率よくサポートしてくれます。
この燃焼効果により、身体の内側から不要なものを溜め込まない軽やかな状態を維持することが可能に。
💡日々の暮らしへの取り入れ方
美肌と健康への近道は、ハーブティーやサプリメントを活用し、適量を毎日無理無くコツコツと継続することがポイント!
寒い日にはスライスしたジンジャーを湯船に入れて温まったり、石鹸や精油などと組み合わせてオリジナルのスキンケアグッズを手作りしたりするのもオススメです!
注意点!
ジンジャーは刺激が強いため、一度に大量に摂取しすぎると胃腸を荒らしてしまうので、かえって肌荒れの原因になることも…。
適量を守り、自分に合った方法で心地よく日常に取り入れてみてくださいね。(1日摂取量は10gを目安に!)
スパイスのプロがオススメする!【ジンジャーアイテム5選】
厳選『ジンジャーアイテム5選』です!
ゆっくりご覧くださいませ!✨️
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ジンジャー雑学
この雑学を知れば
家族や友達と「ショウガ小話」で盛り上がること間違いなし! …!
- ジンジャーの名前の由来
根茎の形が鹿の角によく似ているので、「角の形をしたもの」を意味するサンスクリット語の造語「SINGAVERA(シンガベラ)」が語源。
もともとは、角を意味する「スリンガム」と、根を意味する「ヴェラム」を合わせた「スリンガヴェラム」と呼ばれていました。
その後、変化しながら地中海へと渡り、イギリスで「ジンジャー」と呼ばれるように。 - ジンジャーブレッドの起源
ギリシャ人が消化不良改善のために、ジンジャーを包んだパンを食べたことが始まり。 - 特権階級のスパイス…!
紀元前からインドや中国で薬用・食用として活用されており、10世紀の欧州では特権階級の高級スパイスで、ごく限られた一部の人間しか楽しむことができませんでした。
(現代ではスーパーいけば気軽に買える…、そう思うとなんだか嬉しいですよね) - 日本では…
『古事記』
2~3世紀に中国から伝わり、『古事記』にも記述あるほど古くから親しまれてきました!
はじかみ
かつて日本では山椒もショウガもすべて「はじかみ」と呼ばれていました。(しょうがには「薑」、
山椒には「椒」の字を用いる)
さらに、しょうがの生を「生薑(しょうきょう)」、干したものを「千薑(かんきょう)」と呼び区別。徳川時代から生姜(しょうが)」と呼ばれるように!
おわりに

いかがでしたでしょうか?
この記事を読んで、
「使い方のコツがわかり、料理の腕前がレベルアップ!『台所の神の申し子』の異名はダテじゃない…!」
「こんなにスゴイ健康効果があったなんて…!今日からジンジャーティーで脂肪燃焼はじめる!」
「毎日のスキンケアやアンチエイジングに取り入れたい!お肌のためにも生姜を育てる!」
「岩下のイワシカくんかわいすぎる…!」
などなど…。いろいろな想いが溢れているのではないでしょうか?☺️”
ジンジャーは、私たちの健康を守り、料理の輪郭を整えてくれる万能選手!
まずは、いつもの料理に「切り方」や「加熱タイミング」を意識したジンジャーを一工夫加えてみてください。
その瞬間に、あなたの料理は一つ上のステージへと上がること間違いなしです。
ジンジャーで美味しく健康的な毎日をどうぞ!(イワシカくんも喜んでいるはず)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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参考文献
●株式会社主婦の友社「スパイス&ハーブの使いこなし辞典」,主婦の友社,2009年8月
●誠文堂新光社 スチュアート・ファリモンド (著), 辻静雄料理教育研究所 (監修),
「スパイスの科学大図鑑: 香りの効果的な引き出し方や相性を徹底解明」,2021年3月
●株式会社日本文芸社 武政三男 総監修「大人時間を味わう たのしいスパイス絵本」,株式会社日本文芸社,2022年5月
●成美堂出版「ハーブ・スパイスの辞典」,やまねこ舎,2013年
●株式会社エンディング「はじめてのスパイス便利帖」株式会社ファミマ・ドット・コム,2014年12月
◯食材特性および一般栄養学等の資料に基づく(※調理時や保存時は各食材の最新の衛生管理情報を併せてご確認ください)