
突然ですが…
チャイって、本当においしいですよね!(もちろんウオッカもお好きですよね?)
それは、ある真夜中のこと…。突然頭に浮かんだ一つの想い出。
チャイみたいな香りでホント美味しかったなぁ。
もう一度、飲みたいッ…!
でも、銘柄もボトルも一ミリも思い出せないや…。
そうだ…!作ればいいか…!
透明で、すっきりした味わいが特徴のウオッカ。
それが、スパイスシロップのような甘い香りに変わる。
材料は、ウオッカとスパイス5種類だけ!方法はとってもカンタン!
ウオッカにスパイスを入れて、1週間待つ。
それだけで、ウオッカはチャイシロップ風のお酒に進化します!(お酒好きさんあつまれっ!)
…ただし、先にお伝えしておきますね。結果として完成したものは
香りはバッチシ甘いのに、味は、『パンチが効きすぎた別モン』でした。
飲んだ瞬間に出た一言が…
この記事は、その一部始終の実験記録でございます。
筆者紹介
🌶️スパイス&ハーブ検定1級
🍺レストラン・バーで修行して15年
☯薬膳・漢方検定ホルダー
🌿ベランダでハーブ園やってます!
材料、作り方、スパイスの役割。そして、
次はこう作るとOK!という改良案まで徹底解説いたします。
そんな方の、最初の一歩になればうれしいです。
スパイスウオッカを作ろう!レシピ
スパイスウオッカの材料(ウオッカ350ml分)
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| ウオッカ | 350ml(37.5度) |
| シナモンスティック | 1本 |
| スターアニス | 1個 |
| クローブ | 5本くらい |
| カルダモン | 5粒 |
| ブラックペッパー | 10粒 |
こちらが、わたしの失敗を踏まえた改善版レシピです。
\必要アイテムが全部揃う!48種から5つ選べる少量スパイスセット/
💡選ぶスパイス【ホール】:シナモン・カルダモン・クローブ・ブラックペッパー・スターアニ
今回使用したウオッカは『ギルビーウオッカ』のポケットボトル。(度数は37.5度)
ちまたでは「度数は40度以上がいい!」という話もチラホラ囁かれております。
ただし、ギルビーはコンビニでもすぐに手に入るので(夜中でも!)こちらを使用。
結果的には37.5度のギルビーで香りはしっかり立ちました。
気軽に始めたい方には(夜中にひらめいた方にも!)、安心材料だと思います。
分量は、かなりゆるくフンワリと決めています。
…ただし、こちらだけは先にお伝えしておこうと思います。
スターアニスは1個、クローブは5本くらい。で十分ですよ!
この2つを、入れすぎないのがコツです。
迷ったら、少なめから始めましょ。
主役!5人組スパイスの特徴

[写真2:スパイスをウオッカに入れた直後]
使ったのは、チャイやカレーでおなじみの5種類のスパイスたちです。
どのスパイスもメジャーですので、比較的簡単に手に入るものをチョイスしました!
(それぞれ詳しく知りたい方はリンクから各説明記事もご覧ください!)
🌟シナモン
甘くてあたたかい香り代表。チャイの香りをイメージすると近いと思います。
▶シナモンの特徴と使い方
🌟カルダモン
さわやかさを含んだ、甘い香りが持ち味!シナモンと合わせると、香りに奥行きが出ますよ。
▶カルダモンの特徴と使い方
🌟スターアニス
独特の甘い香りが、かなり強めです…!少量でも、存在感があります。
▶アニスのお酒について(スターアニスと 香り成分がおなじ「アニス」を使ったお酒、ペルノのお話)
🌟クローブ
こちらも香りが強く、刺激のあるスパイス。少量で主張します。強い子です。
▶クローブの特徴と使い方
🌟ブラックペッパー
食卓スパイス代表!ピリッとした辛みでアクセントを加える役。
▶ペッパーの特徴と使い方
🍸️バーテン目線メモ
お酒に香りを移すとき、大事なのは「バランス」です。
強いスパイスが1つ多いだけで、全体が引っ張られます。
身をもって知ることになります…。
スパイスウオッカの作り方

👉️ずばり「入れて、待つ」だけ!
1️⃣清潔な瓶に、ウオッカを入れる
2️⃣スパイスを、ぜんぶ入れる
3️⃣お酒にまつわる本でも読みながら、のんびり待つ
(おすすめは『ルバイヤート』や『椰子酒のみ』、『酒のほそ道』…あとはウオッカといえばロシアな『罪と罰』など)
これだけなんです。特別な道具も、技術もいりません。(寝ぼけながらでも作れちゃいます)
そこから、1週間ほどです。
💡 バーテンダヌキのひとりごと
●瓶は、清潔なものを使ってください。(わたしはボトル直でスパイス入れて作っちゃいましたが…)
●保管は、直射日光を避けた冷暗所がおすすめです。
「スパイスが沈む」それが完成の合図…!

瓶を眺めていると、変化が見えてきます。
入れたばっかの時はみんなプカプカと楽しそうに浮かんでいたスパイスたち。
それらが少しずつ順番に底へ沈んでいくんですね。
スパイスが沈んだら、それが完成の合図だ。
私は、これを目安にしました。
おー!美しい琥珀色。
なんだか、めちゃくちゃおいしそうです!(期待✕期待)
フタを開け、恐る恐る香りを確かめる…
すると…
これは、『スパイスシロップ』だ!
甘くて、あたたかい香りが立ちのぼり脳内にダイレクトアタック。
あの『限りなく透明に近いウオッカ』とは、もはや似ても似つかない。別のお酒です。
そうなんです。ここまでは、完璧でした。
発明は、成功だ!
試飲〈対峙編〉 ~香りは甘いのに~

さて。
いよいよ、新生発明王による試飲の時間です。(わくわく)
あっ、割って飲むためのジンジャーエール買い忘れてら。
さっきローソン行ったのに…グミしか買ってないや。うっかりさん。
もっかいローソンに舞い戻るか…ちょっぴり迷いましたが
「まぁいいや。いらんでしょう。もう待てん。よし飲もう(ぜったいウマイ!)」
ゴクリ。
…ン?
…ギィ二ャアアッ!!
キ、キツイ!
なぜだ!香りは、あんなに果てしなくスゥイートなのにっ!
小パニックです。想像とだいぶ違う。
(これはあれですね。有名な例えで言うなら…「麦茶とめんつゆ」、「練乳とちゃおチューブ」ですかね。ねこ飼ったことないのでちゃおチューブのくだりはピンときませんが)
味は、濃くて、渋い。
…犯人は…、この中にいる!!
『解答編』…あれ?でも、慣れるとうまいな?
一口飲んだときから犯人はモロバレでした。
…いいえ、あなたたちですね…!
クローブ!
そして…!スターアニス!
そうなんです。わたしは彼らの強さを見誤っておりました。
クローブ10個とスターアニス2個。これ、やりすぎでしたわ。
個性が暴れまわって、とんでもねぇ破壊力(パワー)で攻めてきました。
…そう、例えるなら
バジオウと桓騎将軍がたくさんいる感じです。わかりにくですね。すいません。
…バジオウ、キツイ。カンキ、キツイ…。
なんて呻きながらも、チビチビ飲み進めていきました。(氷入れよ…)
すると、不思議なことが。
…おや?うまいかも。
あ、うまいうまい。いいかんじ。
バジオウも将軍も落ち着いたみたい。色も乳白色になっとる。
ふむ。氷がいい仕事してくれたのですね。
例えるなら… いいや。
スパイスの香りと、ウオッカの力強さ。
その組み合わせが、だんだんクセになってくる。
ゆっくりとですが、カルダモンの爽やかさ、絶妙なペッパーの刺激など色々な表情が見えてきました。
これの正解が完全に分かりましたよ。つまり
ジンジャエールがいたらイイ!
甘い炭酸で割ったら『ぜったい美味しい!』と確信しました。
もちろん、これは私の感想です。お酒の強さや感じ方は、人それぞれ。
(無理に真似はしないでくださいね!)
⚗️実験結果
初めて作る方は、割って飲むほうが安心。
私のおすすめは、甘い炭酸で割ること。
後日、ジンジャーエールを無事購入。
ジンジャーエールの刺激と甘さとの相性もバツグンです◎(コーラもよさそう!)
割って飲むときのコツ
炭酸で美味しく割って飲むなら、ここは押さえておきたいポイント💡
- グラスに氷を入れて、しっかり冷やす
- スパイスウオッカを注ぐ(中のスパイスは入れない)
- 炭酸は、氷に当てないように、グラスの内側沿わせて静かに注ぐ
- 混ぜすぎない!(軽くひと混ぜでOK)
炭酸は、混ぜるほど抜けちゃいます。
せっかくのシュワシュワ、全力で楽しみましょう。
また、ストレートやロックで飲むときは、お水も用意しましょうね。
お酒の合間に水を飲むと、ペースが落ち着きますよ。
【割合の目安】
スパイスウオッカ45ml・ジンジャーエール120mlくらいが絶妙!ドライ系のジンジャエールが合います◎
お好みでライムジュース入れても美味しいです🥃
次回予告 ~スパイス配分には気をつけて~
今回の反省を活かし、次のプランを練り上げました。
こんな感じです。
- スターアニスとクローブは、半量に
- シナモンとカルダモンは、気持ち増やしてみてもいいかな
強く主張した2つ(猛将)を減らし、甘い香りのスパイスを前に出します。
チャイのような香りを、もっと主役にしたいのです。
足りなければ足せますが、入れすぎたら戻せません。
まさにバック・トゥ・ザ・フューチャー。
スパイスの「配合」は、やればやるほど奥が深いですね。
【併せて読みたい!】
👉️やさしい!【スパイス&ハーブ講座】第1回:スパイスとハーブとは?
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やさしい!【スパイス&ハーブ講座】第1回:スパイスとハーブとは?
スパイス&ハーブ検定合格を目指して、日夜頑張っている皆さま!お疲れ様です! …いかがお過ごしでしょうか? …こんなお悩み、お持ちではありませんか?? この連載講座では『スパイス&ハーブ検 ...
こんな人に試してほしいお酒です!
- チャイやスパイスシロップの香りが好きな人
- ホールスパイスが家に余っている人
- いつもと違うお酒の楽しみ方を探している人
- 寒い季節に、あったかい香りを楽しみたい人
市販の※フレーバードウオッカは、レモンやベリー系が目立ちます。
スパイス系は、あまり見かけません。
※フレーバードウオッカ⇒ピュアウォッカに果実、ハーブ、スパイス、甘味料などの香りを加えた蒸留酒のこと。
だからこそ、自分で作る面白さがあります。
香りを自分で組み立てる感覚は、作った人だけの特権です!
質問コーナー(FAQ)
Q. 何日漬ければいいですか?
私は、まず3日待ちました。そこから1週間ほどで、スパイスが沈んだら出来上がり。
毎日チョッピリ試飲して、ご自身の好みの仕上がりになったら中のスパイスを取り出して完成!もOKだと思います。
Q. ストレートで飲めますか?
分量に気をつければ、ストレートでも美味しく飲めるハズ。
初めての方は、割るほうが安心です。
Q. ウオッカ以外でも作れますか?
ジンもありだと思います!
ただ、個人的には、ウオッカのほうがスパイスが主役になりやすいと感じます。
ジンやラムは、お酒そのものの香りと混ざりやすいかな?と思います。
Q. スパイスの量は、どれくらいがいいですか?
350mlに対して、上の表の量で作っていただければ大丈夫です。
(わたしは表の倍量スターアニスとクローブ入れてしまい、少し強く出たので、次は表通りに作ります…!)
\48種から5つ選べる少量スパイスセット/
作る前に読んでほしい注意点⚠️
大事なことなので、きちんと書きます。
●飲酒は20歳になってから
●運転前・運転中の飲酒は、絶対にダメ
●妊娠中・授乳中の飲酒は避ける
●体調や持病、服薬中の方は、医師・薬剤師に相談を
●自家製のお酒は、自分で楽しむ範囲で。他人への販売は法律で制限されます⇒国税庁【自家醸造】Q&A
●清潔な容器を使い、冷暗所で保管し、早めに飲み切る
おわりに

おさらい!
🥃材料は、ウオッカとスパイス5種だけ
🥃スパイスが沈んだら、完成の合図
🥃香りはスパイスシロップのように甘い
🥃味は濃くて強め。最初は割るのが安心
🥃スターアニスとクローブは、控えめに
透明なウオッカが、スパイスの力で自分好みのお酒に進化する。
ぜひ、一度その『ゴールド・エクスペリエンス』を楽しんでみて下さい。
スパイスとお酒の奥深さに、きっとその場で踊ってしまうことでしょう。踊りませんか。
もし、おウチに眠っているスパイスがいらっしゃるなら、ちょうどいい機会です。
起こしてあげましょう!
参考文献