『ジン』、『ウォッカ』、『ラム』
そして『テキーラ』!!
4大スピリッツの中でも、ひときわ個性的!
ロマンティックNo.1スピリッツ
メキシコの魂🇲🇽🌮🏜
それが「テキーラ」!!
今回は、そんな魂のテキーラについてご説明していきます🌵٩( 'ω' )و🌮
筆者紹介
レストラン&バーテン歴14年!
『テキーラって、サボテンからできてるんだぜ?』って話、聞いたことある?(信じてました。)
でも、違うんですよ!(ちくしょう!)
テキーラ
テキーラとは?
竜舌蘭(リュウゼツラン)という名前のヒガンバナ科に属する多肉植物の一種が原料。
その茎を糖化→発酵→蒸留して作られるメキシコ名産のスピリッツ。
(16世紀、スペイン人によりメキシコに蒸留技術がもたらされました。)
スピリッツ(蒸留酒)とは
→発酵によってできた酒をさらに蒸留して仕上げた、アルコール度数の高い酒のこと。
竜舌蘭
竜舌蘭のことをメキシコではマゲイ、もしくはアガベと呼んでいます。
原料として使われる竜舌蘭は
- アガベ・アメリカーナ
- アガベ・アトロビレンス
- アガベ・アスール・テキラーナ
上記3つの品種です。
プルケとメスカル
3種品種のうち、アメリカーナとアトロビレンスは
その茎の汁を発酵させて「プルケ」と称して飲まれ、
さらに蒸留させたものは「プルケ・デ・メスカル」の名で飲まれています。
(メスカルとは別の飲み物とされています。)
プルケ
プルケはリュウゼツランの花茎から採れる樹液から作られます。
トルテカ、アステカ文明時代から土着の人たちの間で飲まれてきた酒で、
今ではメキシコシティ周辺の中央高地地帯で広く飲まれている。
(アルコール度数は4度と低い。)
メスカル
メスカルはリュウゼツランの葉の付け根と茎から採れる樹液で作られています。
プルケ生産地より海抜が低く、温度の高い地帯でつくられています。
アカプルコなど南部メキシコの太平洋岸一帯と、メキシコシティより北の中部メキシコが主産地。
メスカルの名称でお酒を販売するには、指定品種を主原料とすることが義務づけられ、
次の5品種が栽培されている。
- アガベ・ アングスティフォリア
- アガベ・エスペリーマ
- アガベ・ウェベリ
- アガベ・ポタトラム
- サルミアナ・アガベ
また、副原料としては、他品種よりむしろ砂糖が使われることが多い。
テキーラ
プルケ、メスカルに対してテキーラは
『アガベ・アスール・テキラーナ』という品種で作られます。
この品種は1902年に植物学者ウェーバーによって竜舌蘭の1品種として認定。
(メキシコ第二の都市であるグァダラハラ近くのテキーラ町周辺の特産品種。)
テキーラ誕生ヒストリー
18世紀半ば頃
テキーラ村に近いアマチタン村で大きな山火事があり
焼け跡には黒焦げになった竜舌蘭がゴロゴロ。
あたりに漂う素敵な香りを不思議に思った村人が
黒コゲのアガベを1つ試しに潰してみると
チョコレート色の汁が滲み出している。
なめてみると実に上品な甘さ!
竜舌蘭の株の成分が山火事の熱により糖分に変わったためでした。
スペイン人はその汁を絞って発酵、蒸留。
無色のスピリッツをつくり出しました。
良質な竜舌蘭を求めて、蒸留工場がテキーラ村に移りこみ
ここがメスカルの本場となりました!
テキーラの近代的な蒸留がはじまったのは1775年。
メスカルが初めて国境を越えたのが1873年。
1902年のウェーバー認定以降
『アガベ・アスール・テキラーナ』でつくるメスカルのことを
『テキーラ』という名前で売られるようになりました。
テキーラ製造方法
アガベ・アスール・テキラーナは、生育に8~10年ほどかかります。
葉っぱが青緑色していることから
アスール(スペイン語で「青い」という意味。)と名付けられました。
生育したら葉を削ぎ落として、
直径70-80cm、重さ30-40kgになった球茎を掘り起こします。
(パイナップルの実を丸くして何十倍もデカくしたようなカタチしてます。)
畑から運ばれた球茎は、工場で半割にして蒸気釜に入れる。
すると、茎に含まれているデンプンが糖化されます。
そして、ローラーにかけて破砕、圧搾、温水をかけて残った糖分を残らず搾り出す。
(昔は石臼をロバに引かせて、押し潰したものを粕ごと発酵させていたそうですが、
現在は糖汁液だけ取り出して、タンク移して発酵させます。)
蒸留は単式蒸留器で2度行われます。
2回目の中留部分だけとり50-55度の留液を得ます。
(55度以上は法律で禁止されているため)
留液はウォッカ同様に炭層を通して雑味を除き、
ステンレスタンクかオーク樽に移します。
テキーラの種類
「テキーラ・ブランコ」、「ホワイト・テキーラ」
ステンレスタンクに移したのち、短期貯蔵のあとに加水、製品化されます。
シャープな香りがあり、テキーラらしい特徴を1番備えています。
時としてイモ臭、コゲ臭のものもあり
これを現地では「テキーラ・ブランコ」、
英語圏では「ホワイト・テキーラ」と呼ぶ。
「テキーラ・レポサド」、「ゴールドテキーラ」
オーク樽に移されたものは、しばらくの期間を樽熟成して過ごす。
2ヶ月以上熟成すると「ゴールド・テキーラ」別名「テキーラ・レポサド」というタイプになり、
わずかに黄色み、ほのかに樽香を含みます。
「テキーラ・ア二ェホ」
1年以上熟成したものは、「テキーラ・アニェホ」と呼ばれ、
樽の香りがしっかり加わり、
テキーラ独特の強靭さや鋭い芳香が薄く、まろやかな風味が特徴。
「ムニ・アネェホ」
2年以上(約4年)のものは「ムニ・アニェホ」と呼ばれてます。
テキーラの法的規制
テキーラ、メスカルとピノス
メキシコ政府の規制によると
テキーラの原料は「アガベ・アスール・テキラーナ」以外を使用してはいけない。
となっています。
アスール・テキラーナ以外のアガベを使って作ったものはメスカルという名で売る決まりがある。
ただし、テキーラにはアスール・テキラーナ由来アルコールを51%以上含めばよく、残りの49%以下は砂糖由来のアルコールでもOK。
つまり、メーカーによっては100%アスール・テキラーナのテキーラ出してるとこもあれば、
砂糖を副材料に使ったテキーラだしてるメーカーもあるってワケなのです。
テキーラ生産地
テキーラの生産地は
ハリスコ州、ミチョアカン州、ナヤリット州、ガナファト州、タマウリパス州のみに限定されている。
そのため、隣接するサカテカス、ドゥランゴ、サン・ルイ・ポトシ各州でアガベ・アスール・テキラーナから作る蒸留酒は「ピノス」という名で売られています。
まとめ
メキシコ代表のお酒『テキーラ』
日本では未だ「やたらと度数が強い酒!」や「ショットで一気…!」など…。
罰ゲーム的な、恐ろしいイメージが先行してる感じありますよね!
しかし、実はめちゃくちゃに味わい深くて
ほんとーに美味しいお酒なのです!
実に個性豊かで幅広く、ハマると抜け出せない魅力に溢れております。
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テキーラを名乗るための様々な制約やルールもあったりと面白い。
誕生、成り立ちや歴史を知ることによって
さらに美味しく、楽しく飲めますね!
そして、テキーラは何と言ってもテキーラは
みんなでワイワイ楽しむのに最適!愉快なお酒です🌵
メキシコのお酒には当然、メキシコ料理が合います🌮
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