それは昔。
僕が20歳を超えて間もない頃
お酒を覚え始め、色々なリキュールを勉強する日々。
そんなある日。
仲良しの先輩が教えてくれました。
『草が入ってるバイソンのラベルのウォッカがあってさ、まるで桜餅なんだよ。味も香りも。』
草?バイソン?桜餅??そんなウォッカあるわけねぇ!だまされねぇぜ!
…いや、ありましたね。ちゃんと。
完全な『桜餅』なウォッカでした。
そして、衝撃的なうまさでした。
(疑って、すんませんでした!)
前置きが長くなりましたが…
今回は僕に『お酒の世界の深さと面白さ』を教えてくれたリキュール『ズブロッカ』についてご紹介していきます!
オススメの飲み方や割り方なんかも詳しく書いていきますので、ぜひ最後までお楽しみくださいʕ⁎̯͡⁎ʔ༄!レッツ・ズブロッカ!
筆者紹介
レストラン&バーテン歴15年!桜餅よりスアマのが好き。小さい頃おばぁちゃんが紅白スアマをやたらオヤツで大量に出してくれたのを思い出しました。いい思い出です。
ズブロッカ
ズブロッカとは
バイソングラス独特の香りが特徴的なポーランドを代表するフレーヴァードウオッカ。
起源はなんと、500年以上前とも言われてて『世界最古のフレーヴァードウォッカ』と称されます。
現在ではアメリカ、フランス、ハンガリー、イギリスなど70カ国以上の国で親しまれていて、蒸留はポーランド最大の連続式蒸留設備を持つ「ビヤリストック」蒸留所で行なわれています。
度数
38~40度近く!(ウォッカの中では強すぎず、弱すぎず中間的な度数)
色合い
淡いグリーンイエローのナチュラルな色合い。
香り
刈りたての芝、コリアンダーやラベンダーのニュアンスも感じられる複雑さ。
(この香りが日本人にも馴染み深い桜の葉の匂いを感じさせます。よもぎ餅にも似てますね!)
味わい
とてもスムースな柔らかい口当たり、わずかに残る心地よい苦味が特徴。青リンゴも感じます。
オススメの飲み方3選
『シャルロッカ』
ぼくが初めてズブロッカを飲んだ時に作ってもらったカクテルがこれ!
(名前も洒落てて語呂もいい。思わず言いたくなっちゃいますね。)
★カクテルレシピ
- ズブロッカ 45ml
- アップルジュース 適量
アップルジュースで割るだけのお手軽カクテル!
軽やかな口当たり&桜餅の香り、アップルの酸味と甘みが調和。とても爽やかで華やぐ味わいです!
アレンジ
ズブロッカを冷凍庫に入れて冷やす。(安心してください!冷凍庫に入れても凍らないです!)
アップルジュースをアップルサイダーに。オススメは絶対に『アップルタイザー』!
シンプルにめちゃくちゃ美味しいです(アップルサイダーお好きな方は確実に気に入るハズ!)
シャルロッカサイダー!ほんと美味しいですので是非一度お試しくださいませ。
次に試していただきたい飲み方は…
ずばりロック&ストレート。
度数高いウオッカ…、ロックやストレートなんて大丈夫…?
これが、大丈夫なんです。
ズブロッカの香りのよさ、飲み口の柔らかさのおかげでクセがなくアルコール度数も気にならないで美味しく飲めるんです!(でもチェイサーはお忘れなく!そして飲み過ぎには注意!)
では詳しく。
ロック
ズブロッカのもっともポピュラーな飲み方!
フレーバードウォッカなので、レモンやライムをいれずとも美味しく飲めます。
氷が溶けて変化する味わいを楽しめます。
ストレート
ロックと並ぶ定番がストレート!
ストレートで飲む場合はズブロッカを冷凍するのがオススメです。
ロックとは違い氷が溶けて薄まったりしないので、最後までズブロッカの芳醇な香りと味わいを楽しめます。
小さいグラスに少量を入れてゆっくり、ズブロッカの個性と深みを味わうのが正解!
まとめ
『ズブロッカ』の美味しい飲み方早速試してみてくださいね。
葉っぱが入っている、バッファローのラベルの、まるで桜餅のような!
不思議な魅力がたっぷり詰まった美味しいウオッカ!
それが『ズブロッカ』!
ぜひお友達や後輩に教えてあげてみてください!
(多分、最初は信じないので「シャルロッカ」作って飲ませてあげてくださいね!)
(おまけ)
※これ以降は『ズブロッカ博士』や『ズブロッカマニア』を目指す上級者、
もしくはズブロッカへの愛情が止まらなくなり、もっと深く知りたい方のみ読んでくださいな。
ズブロッカの日
『10月26日』は【ズブロッカの日】です!
ズブロッカの歴史
ズブロッカを語るには、錬金術師が始めてポーランド"ウオッカ(wodka)"の蒸留に成功したと言われている、14世紀まで遡ります!
ウオッカの人気は急速に高まり、当時のポーランドの開拓者は次第に大自然の中の素材を見つけ出し、ウオッカに加えるようになりました。
1534年に出版されたポーランドの薬草ハンドブックには蒸留術を記した章があり、その中にバイソングラスを使用したレシピが記載されています。
その"グラス(grass)"ウオッカの魅力的な味わいは、すぐにポーランドの人々の心を奪いました。
その後何世紀にもわたり、バイソングラス風味の自家製ウオッカとして存在していたズブロッカの商標は、1894年に初めて登録され、1953年にポーランドのスピリッツ生産者であるJ.Dubinskiによって現在のズブロッカ製法が確立されました。
神秘の森(ビアウォヴィエジャ)
ポーランド北東部の人里離れた緑深き森、それがビアウォヴィエジャ。
ズブロッカはこの森なしには語れません!
ヨーロッパの中で唯一太古の姿を残していると言われるこの森では、多くの木々や植物がゆったりとした時間の流れのなかで息づいています。ズブロッカの象徴であるバイソングラスもこの自然の中で育まれています。
文明からぽつんと取り残されたかのようなこの森は、1921年から国の保護を受け、1932年には国立自然公園に認定されました。
徹底した管理の下、森の中には許可を得た者だけが足を踏み入れることを許され、車両の進入も一切禁止されています。
また、一切の狩猟や化学系殺虫剤の使用も禁止されています。 1976年UNESCO(ユネスコ)生物圏保護区に指定、1979年世界遺産(自然遺産)に認定。
バイソングラス
学名Hierochloe odorata もしくは Hierochloe australis。 ラテン語で「聖なる草」を意味するその草は、好物として食しているバイソンにちなんで「バイソングラス」と呼ばれています。
独特な香りと栽培が困難なことで知られ、ビアウォヴィエジャの森の限られたエリアにのみ自生しています。 刈り取りは、許可を得た人たちの手によってバイソングラスが最も香り豊かになる初夏に行われます。
その後バイソングラスは自然乾燥を経て、数日間かけエッセンスが抽出され、このエッセンスによりズブロッカ独特のフレーバーが生み出されます。
ヨーロッパバイソン
ズブロッカのラベルに描かれている、ヨーロッパバイソン。
太古の自然を残すビアウォヴィエジャの森は、ヨーロッパバイソンが自然の中で自由に暮らす最後の森であり、彼らはこの森の象徴として尊ばれています。
大きく威厳のある出立ちとは相反し、繊細でおとなしい性格。 力強い動物である一方、絶滅の危機に瀕しています。
10世紀頃にはバイソンを狩猟することができるのは王族のみとされ、密猟者は極刑に処されました。 その後バイソンの生息数は激減し、現在は森と同様に国の管理の下で保護されています。 現在この森に生息するバイソンは約500頭。 IUCN(国際自然保護連合) により絶滅危惧種に指定されています。
【ズブロッカ公式HPより参照】
桜餅もズブロッカもバッファローも好きです。
ではでは。