毎日の一杯をさらに美味しく!
ハッピーにしたい!!
『ビールを美味しく味わうには?』
①ビールの美味しさの理由を知る
②その美味しさを引き出すコツやワザを知る
(このシンプルで簡単な基本の2点を押さえるだけです!)
前回LESSON①『ビールの原料』
(⬇︎まだの方はこちらから見てみてくださいー!)
【ビールの美味しい飲み方】LESSON① 〜ビールの原料〜
「食事の前に一杯… よく冷えたビールをゴクリと飲む!」 ビール好きにはたまらない! まさに至福の時間…! この幸せなひと時を、さらに楽しく、 もっと味わい深いものにしたい ...
今回、第2回目テーマは
ビールの材料がどのような工程を経て
『美味しいビール』になるのか?
さっそく、いってみましょう!
筆者紹介
レストラン&バーテン歴16年!
北海道のビール工場、サッポロ・ビール・ファクトリーにあった
『小さいブーツ型ジョッキ瓶に入ったビール・ゼリー』がもう一度食べたいです。
ビールとは…?
ところで、ビールってどういうお酒??
麦芽を主原料として醸造した、炭酸ガスを含むアルコール飲料。
ホップ由来の苦味を有し、持続性の泡が生ずる特徴あり。
世界中で最も多く消費されている酒!
そもそも『お酒』というものは
簡単に言いますと、糖分を含んだ水+酵母から造られます。
(砂糖水に酵母入れて5日ほど待つと。ドジャーン!お酒の出来上がり。)
ビールの場合は、砂糖の代わりに麦芽のデンプンが使われるのです!
ビール醸造の工程
ビール造りはとても複雑。
工程を経るたび、実に多様な変化が起こりまくるのです。
『うまいビール』を造るには
緻密さ&職人(マイスター)の豊富な経験が必要不可欠なのです。
いざ醸造の旅へ!!
麦芽破砕
麦を水に浸けて発芽床に広げて発芽させる
➡︎それを温風に当て乾燥させたものが麦芽!
(低温で焙燥すると淡色麦芽。高温では濃色麦芽ができます。)
麦芽破砕をする理由は
麦芽に含まれるデンプンを「糖化」するために必要!
糖化
麦芽破砕にて砕いた麦芽を65℃前後の湯に浸して
出てきたデンプンを湯の中に溶かし込む。
➡︎麦芽の糖化酵素であるアミラーゼが湯の中に抽出される。
するとデンプンの分子連鎖がバラバラに断ち切られて糖分を作り出し始める。
麦芽糖=マルトースに変化
これでできるのが「甘い麦汁」!
麦汁煮沸
糖化が終わりましたら、麦汁にホップを投入してグラグラと煮込んでいきます。
一緒に煮る目的は苦味成分である(アルファ酸)を麦汁に溶け込ませるため。
つまりホップの役目は麦汁に苦味を与えること。
実はビールの味の基本は「甘み」なのです。(意外!)
発酵中に酵母が糖分を食べてアルコールと炭酸ガスに変える時、
どうしても食べきれない糖分が残ります。これがビールの甘みの部分となります。
でも、甘みだけだとすぐ飲み飽きちゃう!
そこで苦味を加え、バランスを取るのに最適なホップの出番というわけです。
また、麦汁に含まれている微生物を死滅させるため、
ビールの味を損なう化学成分を取り除くために、麦汁の煮沸は欠かせないのです!
麦汁冷却
煮沸後の麦汁に含まれるホップの粕を渦巻流釜や濾器などを使用して濾過する。
ロカ!
濾過した後の麦汁はまだまだ高温。
発酵を行う酵母の活動に支障のない温度まで下げる工程が麦汁冷却。
発酵
冷えた麦汁に酵母を投入!すると酵母は細胞増殖を行い始めます。
2日目(上面発酵)もしくは4日目(下面発酵)になると炭酸ガスとアルコールを作り始める。
発酵工程は上面発酵で4〜5日、下面発酵で8〜10日で発酵が完了。
熟成
発酵を終えたビールは「若ビール」と呼ばれ、まだ美味しくない。
次に熟成タンクに移して低温(0〜4℃)で1週間以上(上面発酵)、
または2週間以上(下面発酵)寝かせて風味の調和を図るのです。
パッケージング
熟成を終えたビールは、ケグ(生ビール用のステンレスの樽)やボトルに詰めます!
その際CO2ボンベを貯酒タンクにつないで、中のビールに炭酸ガスを注入する。
★完成!
まとめ
いかがでしたでしょうか?長い旅でしたね!
ビールマイスターの先人たち
ビール工場の皆様の頑張りのおかげで
今も私たちは美味しいビールが飲めるってわけですね。
感謝!
(もちろんホップや酵母、麦芽と水にも感謝ですね。)
そうなんです。実はビール工場見学、とても好きなんです。
完成するまでの過程をワクワクしながら一つずつ学ぶ。
そして終わった後に飲むビールが…たまらなくうまいのです。
(ぜひ試してみてください!)
次回 LESSON③は
『イロイロなビアスタイル』
について話していこうと思います。
お楽しみに〜🍺٩( 'ω' )و🍻