今回は、ビール好きならば押さえておきたい
『個性あふれるビアスタイル』についてです!
ビールは麦芽や発酵方法の違いによって
ビックリするホド多様で個性的なスタイルがあるのです。
さっそくご説明していきますね🍻
筆者紹介
レストラン&バーテン歴16年!
『麦芽』とか『ホップ』って単語を耳にすると笑顔になります( ´ ▽ ` )🍻
(なかなか誰も言ってくれませんけど…。)
上面発酵ビール
➡︎高温で発酵させる酵母を使用して醸造!
アルト
★デュッセルドルフビールの決定版!
正式名称は「デュッセルドルァー・アルトビア」。
見た目のダークブラウンの合い通りに、麦芽からもたらされる軽いトースト香
(ちょっぴり焦がしたような芳香)が特徴。
苦味はドイツビールの中でもトップクラス。ピルスナーよりも苦い銘柄も多数。
(度数4.3-5.5%)
ケルシュ
★まるで白ワインのような爽やかさ!
ケルシュは「ケルンのビール」という意味です。
色はクリアなゴールド。ホップ香やモルト香は控えめで、白ワインのようなフルーツ香が特徴。
基本的に苦味は弱めだが、銘柄によってけっこうな強さのものも。
(度数4.8-5.2%)
ヴァイツェン
★ヴァイツェン=「小麦」の意味!
50〜70%もの小麦麦芽を使用しているために、泡立ちがものすごく◎!
ホップ香は少なく、発酵中に酵母が生み出すバナナやクローブ香が特徴的。
苦味もほとんど感じないほど弱め。
(度数4.9-5.5%)
ペールエール
★際立つホップ香&フルーティーな香り!
インドに向けて輸出していたインディアペールエールを英国向けに改良。飲みやすくしました。
英国品種のホップを使ったものはイングリッシュ・ペールエール
米国品種のホップではアメリカン・ペールエールと呼ばれます。
(度数4.5-5.5%)
ポーター
★麦芽の濃厚な味わいが魅力!
カラメル、チョコレート、コーヒーなどの香りが渾然一体となった濃厚な麦芽風味を持つビール。
色合いは黒に近く
●フルボディのものをロブスト・ポーターと呼ぶ(度数5-6.5%)
●色が茶色くてミディアムボディのものはブラウン・ポーターと呼ぶ。(度数4.5-6%)
ホワイトビール
★女性に大人気!発祥のはベルギー。
大麦麦芽に生の小麦を50%まで加え、コリアンダーやオレンジピールにて香り付けしています。
いわゆる白ビールです。とてもフルーティーで口当たりが優しいのが特徴です!
(度数4.8-5.2%)
オールドエール/バーレイワイン
★熟成された複雑な風味!
どっちも長期熟成ビールのこと。
エイジングによって醸し出される複雑な風味を持っている。アルコール度数は高め!
●オールドエール(度数6-9.5%)
●バーレイワイン(度数8.4-12%)
下面発酵ビール
➡︎低温で発酵させる酵母を使用して醸造!
ピルスナー
★世界初!ゴールデンビール
1842年にチェコのビルゼン生まれ。際立つホップ香&ホップの苦味が強いのが特徴。
苦味の中に軽い甘みとコクが感じられるものをボヘミア・ピルスナーと呼び
ドライ&スッキリ飲み口のものをジャーマン・ピルスナーと呼ぶ。
(度数4-5%)
●ボヘミアピルスナータイプ
●ジャーマンピルスナータイプ
ミュンナーヘレス
★香りと甘みの調和!
ピルスナー誕生に刺激を受け19世紀中頃にミュンヘンで生まれたゴールド色したビール。
ホップ香を抑え、苦味を軽く仕上げている点がピルスナーとの大きな違い!
その分、麦の香りと甘みが調和された上品な味わいを楽しむことができます。
(度数4.5-5.5%)
デュンケル
★ミュンヘンで中世の頃から造られてきたダークな色のビール。
ホップ香はほぼ感じません。苦味も弱め。
麦芽由来のちょっと焦がしたパンやビスケットのような香ばしさが特徴。
銘柄によってはチョコレート香のするのもアリます!
アメリカンラガー
★ホップの香りがとても際立つ
アメリカのビールはライトタイプな味ばっかり!なんて思われがちですが、ここ数年でマイクロブルーが醸造するクラフトビールが定着してきていて、これらのビールは味わい深いビールが多数!
アメリカ産ホップの個性が際立つ飲み口が特徴的です。
(度数3.8-5%)
ボック
★濃厚な麦芽風味と甘み!
17世紀に生まれたオリジナル版トラディショナル・ボックはダークでカラメル、チョコレート、コーヒーなど重厚な麦芽風味が特徴。
19世紀以降に登場するヘレスボック・マイボックはゴールドで甘みが強くてモルト香は控えめ。
ラオホ
★『煙』の異名!
「ラオホ」とはドイツ語で「煙」の意味。
麦芽に煙をまぶし、そのスモーク香をつけた麦芽から造るビールをラオホ・ビールという。
独立したスタイルの一つではあるが、実はどんなビール(麦芽)をベースにしても良いそうです。
おまけ
ヨーロッパでは昔から修道院でビールが造られていました。
トラピスト会の修道院で造られる「トラピスト・ビール」は世界で6ブランドのみ!
それに対し、修道院のレシピを基にして外部の醸造所が造ったビールを「アビィ」という。
まとめ
いやー、個性的なビールばかりで楽しくなっちゃいますね٩( 'ω' )و🍻
最近はちまたではクラフトビールが絶好調!
個性的なビアスタイルがさらに広がっていますね。
この勢いでどんどんビール人気が上がっていって欲しいです( ´ ▽ ` )しみじみ
ではまた次回お楽しみに〜
(⬇︎LESSON①と②はこちらから読めますので!よろしくお願いします。)
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